組歌は 「日本・古典・歌曲」

日本音楽用語。地歌、箏曲の曲種名で、それぞれ「三味線組歌」「箏組歌」とよんで区別しているが、通常「組歌」というと後者をさす。

いずれも日本における最古典の歌曲であるが、音楽的性格は異なる。

既存の小編歌謡の歌詞をいくつか組み合わせて一曲にし、三味線あるいは箏の伴奏で歌うので組歌といわれるが、のちにはこの形式に従って組歌として作曲されたものもある。

組歌は、本来は盲人音楽家の職格のための必修曲であり、その伝授段階あるいは免許取得段階として、三味線組歌は表組・破手組・裏組・中組・奥組、箏組歌は表組・裏組・中許・奥許・秘曲などに組分けされたので、この意味でも組歌という。

この場合の箏組歌には、歌のない段物なども付物として含まれる。

現在の地歌、箏曲の諸流派は、元来はそれぞれの組歌の伝承経路を示すものであり、地歌においては寛永ごろまでに成立した表組をはじめとする三味線組歌の伝承系譜をもって、柳川流と野川流に分かれる。

また箏曲においては八橋検校が慶安ごろに完成した八橋十三組の伝承を諸流派の始まりとしているが、その後も組歌の作曲が諸検校によって行われ、江戸中期には新作がいったん禁止されたともいわれる。

江戸末期になると組歌の創作は少なくなったが、そのなかで光崎検校の天保組や、吉沢検校の古今組など、異系統ではあるが、組歌形式の楽曲もつくられている。
update:2010年03月17日